今回は、ドライバーの中でもきついといわれるコンビニルート配送を10年近く勤めた私が、コンビニルート配送についてのメリット・デメリットを詳しく書いていきたいと思います。
現在では深刻なドライバー不足で、トラック業界はピンチとされています。中でもコンビニ配送のドライバーは常に求人広告が載っています。
今現在、コンビニ配送に興味のある方や、転職を迷っている方に少しでもコンビニ配送のことがわかるように書いていきます。
しかし、同じコンビニ配送でも運送会社自体は数多く存在します。
※注意していただきたいのが、あくまで私が勤めていた運送会社のコンビニ配送なので、すべてのコンビニ配送がここに書いてある通りとは限りません。
コンビニ配送がどういうものなのか、ざっくりわかっていただければ嬉しいです。
コンビニ配送のここがきつい!!
皆さんも気になるコンビニ配送の本当にきついところについて紹介します。
拘束時間が長い
コンビニ配送は基本拘束時間が長いです。コースによっては短いコースもあるので一概にすべてのコースが拘束時間が長いとは言い切れませんが、、、。
遠方コースなどに当てられてしまうと、拘束時間が12時間超えてしまうのは当たり前なぐらいです。
むしろ拘束時間が長くて、残業代を稼ぐという方にはおすすめできますが、運送会社によっては、時給だったり日給だったりしますので、気になる運送会社があるのであれば、そこはしっかりと確認したほうがいいです。
中途半端な時間帯
コンビニ配送の働く時間帯というのはだいたいお昼に出勤して、夜中に帰ってくるというスタイルのところが多いです。
なので、仕事がおわり自宅へ帰るときに買い物などは店が閉まっている時間帯なのでできません。
でもデメリットの方には書きましたが、人によっては仕事前に用事が済ませられる(病院や歯医者や市役所など)ので、会社に迷惑をかけることもありません。
仕事前に用事を済ませたり、行動するのが全然苦にならない方にはお勧めできる時間帯ではあります。
給料はそれほどよくない
運送会社や本人の仕事への不満などで、だいぶ分かれますが私は少なくとも給料がいい!と思ったことは一度もありません。
私のいた運送会社では残業代はキチンと支払われていたので、「残業サイコー」「もっと稼ぐぜ」みたいな人は結構満足していたのかもしれません。
でも残業はあくまでも残業であって、決して基本給が高いわけではありませんでしたので、私は結構不満がたまっていました。
夏場は地獄
コンビニ配送は、冷凍便、冷蔵便、常温便と分かれますが、基本ぜんぶ夏場は地獄です。
冷凍便はアイスやアイスコーヒーなどが増え、冷蔵便は紙パックタイプの飲料が増え、常温便はペットボトルタイプの飲料が夏場は極端に増えます。
特に常温便は夏場は荷台の温度がめちゃくちゃ上がりますので、着替えは必須になりますし、熱中症対策も十分にしなければいけません。
雨、台風、雪の日は通常よりも2,3倍のしんどさ
コンビニ配送で一番の天敵は天候。コンビニに行ったとき雨の中ずぶ濡れで納品しているドライバーを見かけた方も多いんではないでしょうか?
コンビニは基本、雨や台風で休むことはまずありません。ということは、ドライバーである方は雨だろうが台風だろうが雪だろうが必ず店に納品しなければいけません。
しかも、基本商品は濡らしてはいけません。濡れてしまった場合ペットボトルの段ボールとかは雨に濡れて底が抜けてしまう場合があり、商品を落としてしまって少しでも凹んでいたりすると買取になってしまいます。
ですから、あまりの大雨とかだとトラックの中で待機になってしまうんですが、そうすると時間がどんどん経っていき納品時間にも間に合わなくなってきます。
雪の日でも普段渋滞なんてしない道が渋滞していることなんてザラです。通常より大幅に遅れ、帰りが遅くなったしても次の日にはいつも通りの出勤時間です。
とにかく雨や台風でも通常通りの業務をこなさなければいけませんので、悪天候はコンビニ配送員にとって一番の天敵なのです。
とにかく体力がいる
コンビニ配送はとにかく体力がいります。
コンビニによって納品の仕方が違う場合があり、パワーゲート車で商品が積まれたカゴ車をそのままコロコロと荷台に積んで店に降ろすときもカゴ車のままデンと置いてくる場合と1ケース、1ケース完全なる手積み手降ろしの場合があります。
前者だとそこまで体力は必要とはされませんが、後者の場合かなりの体力が必要になってきます。常温便ですと毎日3トン近くの商品を、すべて手で積み、すべて手で降ろさなければなりません。
深酒はご法度
コンビニ配送員は、毎日かかさずアルコールチェックを会社で受けます。(コンビニ配送に限らずすべてのドライバーはそうだと思いますが)
ですので、前の晩に深酒などをしてしまうと次の日にアルコールチェックで反応が出てしまい、強制帰宅させられます。(車やバイク出勤の方はお酒が抜けるまでそのまま待機です)
どこの運送会社でもそうですが、特に今のご時世アルコールチェックはどこもかなり厳しいです。
会社としてもまったく飲むなとは言いませんが、常に次の日を考えつつアルコールがきちんと抜けるように計算しながら、飲まなければいけません。
事故を起こしてしまうと会社によっては自宅謹慎などのペナルティがある
コンビニ配送は、アルコールの次に厳しいのがもちろん事故です。事故を起こしてしまうと、自宅謹慎などのペナルティが与えられる場合があります。(完全なるもらい事故ならば大丈夫です)
事故はその日の納品先のお店にも迷惑をかけ、会社にも車の修理費用などで莫大な損害がかかります。そのペナルティとして、自宅謹慎処分が言い渡されることがあります。
もちろん自宅謹慎は有給とかではないので、賃金も発生しません。稼ぎたいと思っている方は特に自宅謹慎は重い処分なのです。
「運転好きだしドライバーになろっかなあ」なんて簡単に考えている方は要注意です。ドライバーの方は、常に運転に集中していて「いつか事故を起こすかもしれない、いつか人を轢いてしまうかもしれない」そんな心理状況で仕事に臨んでいるのです。
店員さんとの関係
納品先の店員さんがみんないい人とは限りません。中にはめちゃくちゃメンドクサイ人はたくさんいらっしゃいます。
かなり年下のバイトの子に生意気な口を平気で叩かれます。細かい置き場所を怒鳴りながら説明してくる店員さんもいらっしゃいます。
店員さんも店員さんで仕事中なので、忙しいのは十分にわかってはいますが、「そんな言い方しなくても、、、」と思うことはしょっちゅうです。
コンビニの店員さんもだいぶストレスのたまるお仕事なので、ドライバーに当たることはありますが、それでも許せる心がコンビニ配送員には必要になってきます。
でも、そういうメンドクサイ店員さんはドライバーの間でも割と有名になるので、仕事を教えてもらう最初の時点で「ここの店員さんは注意が必要」みたいに忠告してくれます。
仕事中なのに「邪魔」とかいわれる
コンビニによっては駐車場が存在しないコンビニもあります。そんなときは基本、路駐になるのですが、(路駐といっても、キチンとお店や会社から指定された場所です)道行く人にはまったく関係のない話。
「そんなとこに停められると邪魔なんだけど」とか平気で言われちゃいます。そこでケンカ腰だとまた問題になってしまいますので、「ここに停めてと指定されているんで、すいません」と謝るしかありません。
こうやって言われるだけでもかなりメンタルをやられてしまうので、鉄の心臓が必要になってくる職種なのかもしれません。
納品中は肩身が狭い
コンビニ配送は納品中、大手を振って納品できません。どちらかというとコソコソしながら納品しなければいけません。
知っての通りコンビニは24時間営業です。買い物に来ているお客様は常に店内にいらっしゃいます。
コンビニは納品口などはありませんので、お客様が入ってくる入り口から入っていき、商品を積んだ台車で店内を歩き回らなければいけません。
立ち読みをしているお客様の後ろを通るときは「後ろ通ります」の声掛けが必須となっていますし、常にお客様の邪魔にならないように納品しなければいけません。
特に店内で走り回っている子供なんかは注意が必要で、台車にぶつかりケガなどでもしたら大問題になってしまいます。
商品を置く場所にお客様がいたら、そのお客様に声がけしてどかすことは会社でも絶対禁止と言われています。お客様が商品を選び終わって、そこをどくまでドライバーは待たなくてはいけません。
常にお客様がいる場所を把握しながら、絶対に邪魔にならないようにコソコソと納品しなければいけないのです。
コースによって雲泥の差がある
コースの物量をすべて均等にするなんてまず無理です。ですから、人によってはめちゃくちゃ楽な少ないコースに入ったり、人によってはめちゃくちゃ多くつらいコースに入る場合もあります。
運送会社によっては、給料で調整しているところもあるみたいですがどうしても楽なコースに行ってるドライバーがむかついてしまうことがあります。
そういう不満を出さないようにコースを完全なローテーションで回している運送会社もありますので、気になる企業があれば確認しとくのもいいかもしれません。
駅近くの店は地獄
駅近くにあるコンビニは本当に納品がきついです。とにかくお客様が多すぎて納品できない場合がしょっちゅうあります。
そういうお店には時間帯の変更を会社に頼んだりするのですが、基本却下されます。もともと店側が指定してきている時間帯なのでほとんど変更されないです。
しかもそういうお店に限って、お客様が非常に多い時間帯を指定してくるんです。お店にも事情があるでしょうから、しょうがないんですが「もうちょっと夜中に納品させてくれよ!」とか思っちゃいます。
無音を心掛けての仕事
コンビニ配送は基本夕方から夜中にかけてお店に納品します。そこで、夜中の時間帯に住宅街の真ん中にあるようなコンビニは騒音のクレームの対象となってしまいますので、極力静かに納品します。
夜中の住宅街は本当に静かなので、少しの音でもかなりうるさく聞こえますし、トラックの開け閉めだけでかなり音は響いてしまいます。
コーッソリ仕事をしなければいけないので、なかなか神経を削る作業になってしまいます。
お店によって納品方法は様々
商品の置き場所などは、店によって本当に様々です。
例えば、商品がお菓子だとすればお菓子の商品棚の前に置いていくお店もあれば、すべての商品をバックヤードに入れてくれというお店もありますし、
飲料ケースを直置きでいい店もあれば、すべてお店の小さい台車に乗せ換えてくれというお店もあります。
ドライバーも一日に何十件も配達しているわけですから、お店の感じも似ているのでたまに間違うときもあります。
一度、間違ってしまうとクレームの対象にもなりますし厳しい店員さんだとその場で怒鳴られることもあるのです。
コンビニ配送はきつい!その中でも感じたメリット
キツイことでも知られるコンビニ配送ですが、経験した者にしかわからないメリットが結構存在します。まずは、コンビニ配送のメリットを紹介していきましょう。
直ぐに仕事を覚えられる
コンビニ配送の仕事はいたって簡単です。ざっくりいうと、「荷物を積んで、納品店舗さんに置いてくる」それだけです。
細かいルールはありますが、本当に簡単なお仕事です。覚えるのに一番時間がかかるものと言えば「道を覚える」ですが、道を覚えるまで、先輩社員がつきっきりで教えてくれます。
トラックあるあるですが、一度道を間違えてしまうとトラックなので簡単にUターンなどはできません。(車が大きいので路地などに入ってしまうと身動きが取れない場合もあります)
道さえ完璧に覚えてしまえればあとはこっちのもんです。商品の置き場所などを忘れてしまった場合なども、店の店員さんは常にいますので、聞いてしまえばすぐに教えてくれます。
覚えることが本当に少ないので、仕事を覚えるのが苦手な方でもすぐに覚えられるメリットがあるのです。
道に詳しくなる
毎日ほぼ同じコースを走ることになるのでイヤでも道に詳しくなります。道に詳しくなるとプライベートでけっこう役立つことが多いです。
渋滞を避けるのが格段にうまくなり、仕事中いつも通るコースに気になるお店があって、そのお店に遊びに行ったり、食べに行ったり。
休日の日でも、車を使用するのが多い方は特に嬉しいメリットではあります。
運転がうまくなる
毎日トラックに乗って運転するわけですから、格段に運転がうまくなります。車体感覚も抜群に洗練されていきます。
「トラックの運転が初めてだし、普段の車の運転も苦手」という人でも、最初は必ずベテラン社員が助手席に乗って、一から教えてくれますので安心です。
同僚や上司とのストレスがまったくない
よくサラリーマンの方に多いのが、同じ職場の人とのストレス。これが、コンビニ配送だとほとんど皆無に等しいです。
仮に職場で嫌いな人ができたとしても、積み込んで出発してしまえば、顔を合わせることもありません。無理に話す必要も全くないのです。
他のドライバーさんで、仕事が遅くサボっているばかり方がいたとしても、自分には全く支障がでないので、そういうストレスもまったくないです。
出発してしまえば、本当に完全に一人になれる職種ですので、上司からの圧迫感などもまったく感じずノンストレスで仕事ができるのです。
一人の時間が多い
上記でも、書きましたが出発してしまえばあとはほとんど一人の時間です。運転中は、ラジオを聴くのもよし、音楽を聴くのもよし、歌うのもよしです。(運転は集中しなければいけませんが)
とにかく、一人が好きな方にはたまらない職種だと思っています。待機や休憩などもトラックの中で過ごすことが多いので、ほとんど周りの目も気になりません。
体力があり、運転が好きで、一人が好きな方には(限られてはきますが)、コンビニ配送はまさに天職なのかもしれません。
体を動かすので体が引き締まる
逆に動きすぎて食べる量が増えて太ったという方も中にはいますが、基本コンビニ配送は痩せます。少なくとも筋肉はついていきます。
筋肉はつくといっても、普段持てないような重い荷物を運ぶわけではありませんので、体力に自信がない方でも徐々に慣らしていけば、簡単に持てるものばかりです。
物量が少ないと天国
トラックドライバーあるあるではありますが、物量が少ないととことん天国です。コンビニ配送では納品時間が定められているので、(指定時間より早めに行ってしまうと、クレームの対象になる)待機時間ばかりになります。
簡単に言うと、20分休憩して10分納品して、20分休憩して次の店に行って10分納品して、みたいな感じで、休憩が主になってくる場合もあります。
一気に仕事を終わらせたい方には不向きかもしれませんが、のんびり仕事したいという方には、なかなかいい仕事スタイルです。
自分のペースで仕事ができる
上記でも書いた、納品店舗からの指定時間は普通にやっていれば、大幅に遅れることはまずありません。
各店舗の指定時間を会社でうまくコースにのっけて、無理がないように回れるようにしているからです。
もし、時間が大幅に遅れそうであるならば会社に一報入れるだけで、あとは会社が店舗に連絡してくれています。(ドライバーが直接、店舗に連絡を入れるのはご法度とされています)
なので、慌てることもなく常に自分に合ったペースで仕事ができます。
休日に仕事のことは全く考えない
一日、一日でその日の仕事が完全に終わるので、休日や仕事が終わった後に仕事のことを考えることは全くありません。
職場の仕事を自宅に持って帰ることがまったくないのです。誰しも休みの日に仕事のことを考えることはイヤなので、休日に仕事のことを考えず休めることは最大のメリットだとも言えます。
一日がとてつもなく早い
コンビニ配送の仕事は一日がとてつもなく早く感じます。ライン作業のような(決して卑下しているわけではありません)、終わりが見えない職種とは違って、確実に終わりが見えている職種なので、時間がたつのがとても早いです。
納品が終わるたびにトラックに積んだ荷物が減っていくのが常にわかっていて、すべての納品が終わって空っぽになった荷台を見ると充実感もすごく味わえます。
納品先では買い物OK
基本、納品先のコンビニでは買い物はOKとされています。(禁止にしている運送会社もあるかもしれません)ご存じの通りコンビニはなんでもありますので、急にいるものがあっても困りません。
例えばトラックに置いてあるティッシュが無くなっても、タバコを切らしても、ジュースが飲みたくなっても、小腹がすいたとしても、すべて納品先のコンビニで買えます。
しかし、ドライバーはお客ではなくあくまでも納品業者ですのでたとえば成人雑誌を買うなどしてしまうと、クレームの対象になってしまいます。
同業種だと転職しやすい
コンビニ配送は、トラックドライバーの中でもなかなかつらいということで有名です。それにより、コンビニの配送をしていたという職歴は今後トラック業界においてかなり役立ってきます。
いざ他の運送会社に転職しようとしたときに、前職がコンビニ配送だとわかるとかなり優遇されます。(給料面ではなく転職しやすいという意味で)
特に現在では深刻なドライバー不足というのもあり、コンビニ配送経験者というのは、かなりの武器になっていきます。
遠距離だと旅行気分
コースにもよりますが、高速道路を利用するような少し遠方のコースに配属になったときは、ちょっとした旅行気分を味わえます。
もちろん高速道路にもよりますが、すべての納品が終わって会社に帰るときに(帰りは、下道で帰るように会社から指示される場合もあります)パーキングやサービスエリアで食べていくのもありですし、お土産を買っていくのもありです。
しかし、このメリットはそのコースに当てが割れるという運が必要になってきますので、コンビニ配送員が全員そうなるわけではありません。
運転中は快適温度
もちろん車内では完全一人ですので、自分の好きな温度設定ができます。夏場などは熱中症などもありますので、自分の最適温度で運転しましょう。
店員さんと仲良くなれる
納品店舗の店員さんとは、ほぼ毎日顔を合わせるわけですからけっこう仲良くできたりします。(しかし、会社では店員さんとあまり仲良くなることはダメとされています)
会社からダメとされてはいますが、店員さんから話しかけられて無視するわけにもいきません。(世間話をしてくる店員さんはたくさんいます)
ここだけの話ですが、私が勤めていた運送会社では若いドライバーが多く、女性店員から連絡先を教えてもらったなんて話は結構聞きました。実際に、それが出会いとなりそのまま結婚した方もいらっしゃいます。
でも先ほども書いた通り会社としてはタブーとされていますので、仮に連絡先を交換したとしても会社には内緒にしておきましょう。
コンビニ配送歴10年近くの著者の実体験
次はコンビニ配送歴10年近くの私の実体験を書いていきます。コンビニ配送を10年近くやっていると、様々な体験をしましたが、中でも私が特に印象が強いものを抜粋して書いていきます。
商品を荷台から降ろしていたら、車が追突
荷台から商品を降ろしていたら、バックで真っすぐにこちらに向かってくる車が一台。「いやいや、さすがに自分の存在はわかってるでしょ」とあまり気にせずに降ろしていたら、そのまま降ろしていた台車に追突!
崩れ去る商品、ボー然としていたら車から降りてきた中年男性の方の第一声が「そんなところで降ろすな!じゃまくせえ!」もうね泣きそうになりました。
「大丈夫の一言もないんかい!?てか俺が悪いの?」そう思いつつ、一言も発せず固まっていたら、自分の車の傷だけを確認し、「気いつけろ!!」と捨て台詞をはいて、そのまま走り去ってしまいました。
まあ私自身にもケガもなかったので、会社にだけ「こういうことがありました」とだけ報告し、そのまま納品を続けました。その日の納品の一件目にそんなことがあったので、その日は気落ちしたまま仕事を続けました。
店員さんが女装
店内で荷物を降ろしていると、ずーっとニコニコしながらこちらを見つめている綺麗な女性客。熱い視線を感じつつ、勘違い全開で仕事を頑張っている私(笑)
すると急にそのきれいな女性がツカツカと歩み寄ってきて「こんばんわ♡」。内心、「キターー!!」と思いつつ、「はい?」と振り返ると、「あれ?なんか見たことある、、、ってかいつもこの店で働いている男性店員さんやーん!」
「、、、いや、モードってなんだよ!!てか俺が男性と思っていただけで、実は女性だったのか?」内心、困惑しつつどうしても気になった私は、その店の店長さんにお聞きしました。
色々と衝撃的な日でしたね(笑)
店についたら拍手喝采
私が行っていた店舗さんである時期になると、お客様が殺到するお店あったんです。近くに花見の名所があってお酒がめちゃくちゃ売れるんです。
そのころ常温便で働いていて、ビールやお酒を納品していたんですが、お店でお酒を切らしてしまったらしく、お客様が私の納品をお店の前で待っていたみたいなんです。
お店についた私があんなに歓迎されたのは初めてです(笑)
お客様たち「おお~!!!」
店の前についた途端、湧き上がる大歓声と拍手の嵐(笑)
20人から30人近くいたお客様が見守る中、もくもくと納品しました。かなり恥ずかしかったです。お客様も手伝おうとするんですが、いちおう禁止項目なので、丁重にお断りしつつ、全力でぶっ飛ばしながら頑張りました。
仕事道具の台車で遊ぶ親子
仕事道具でもある台車を、トラックの近くに固定して店内に入っていき戻ってきたら
「台車がない!!」
かなり焦りながら周囲を見渡すと、台車に乗って遊ぶ親子が、、、。3,4歳ぐらいの女の子とお母さんと思われる女性。
それだけでも、なかなか衝撃だったんですが、「まあ、子供が遊びたいって駄々でもこねたのかな?」そう思いつつ声を掛けました。「すいません。あの、台車を、、、」
驚愕のお返事が、、「もうちょっと、いいじゃない!」予想もしていなかったお返事にかなり戸惑いつつも「すいません。仕事で使いますので、、、」
またしても驚愕のお返事が、、「何よ!気が利かないわね!」かなり機嫌を悪くされて、子供の手を引きながらスタスタ歩き去っていく親子。
今となっては笑い話で、こうしてブログにも書けていますが当時はもうショックでショックで、、、怒りで気が狂いそうになりました(笑)
「お前の土地か!?」
お店の立地条件によっては、かなり狭いところに路駐する場合もあります。よくやられてしまうのが、トラックの後ろぎりぎりに車を止められてしまうこと。
これだと荷物は基本後ろの扉を開けて降ろすので、商品が降ろせなくなってしまうのでトラックを再度、前に動かしたりします。
その時もギリギリに止められてしまったのですが、トラックの前にも車が止まっていたため、トラックを前に動かすことができませんでした。
後ろに停められた運転手さんにお願いしに行ったわけです。(後ろに下がれる余裕はじゅうぶんにありました)
「すいません、これから納品ですのでちょっとで大丈夫なのでもう少し後ろに下がってもらいませんか?」もう100万ドルの笑顔で、相手に不快感を与えないようにお願いしに行ったんです。
「ふざけんな!ここお前の土地か!?」
もう「えー、、、」です。かなりお怒りになっていたので、「すいませんでした」とだけ言い、トラックの運転席でどいていただくのを待ちました。30分も。
このパターンは結構多くて、お願いしに行く場合は多いんですが大半の方は「あー、わかりました。」気さくな方だと「あー、ごめんね!すぐに下げるわ」って感じで了承をもらえるんですが、この時ばっかりは、悪い人に当たりました。
コンビニ配送はつらい!!まとめ
いかがでしたでしょうか?
コンビニ配送歴10年近くの私が書いてみました。
こうしてみると、コンビニ配送員はやっぱりデメリットの方が全体的に見て多いと思います。しかし、私自身がコンビニ配送を10年近く続けられたのは、やはりその気楽さだと思います。
上記でも書いた通り一人の時間がどうしても多いので、常に自分の合ったペースで仕事を行うことができ、仕事中のストレスをあまり感じなく出来てしまうところがコンビニ配送の最大のメリットだと思います。
今、コンビニ配送の求人が気になる方や、ドライバーの仕事に興味のある方がこの記事が少しでも参考になれればうれしいです。
ありがとうございました。
ダイコク