この記事を開いてしまったあなたはいま、
転職を考えているけど自分はトラックドライバーに向いてるかな?トラックドライバーにはどんな性格の人がいるのだろう?といったことで悩んでいることだと思います。
そこで今回はトラックドライバー歴10年以上の私が
・トラックドライバーはこんな人が向いている!
・逆にトラックドライバーはこんな人には向いていない!
・トラックドライバー時代の実体験!
について書いていきたいと思います。
この記事を読んで、いまあなたがトラックドライバーに向いているのか?向いていないのか?様々な性格のトラックドライバーの中で自分はやっていけるのか?を解決していきたいと考えています。
自分の性格を胸に手を当てて考えながら読んでいくことで、より正確に向いているか向いていないかの判断になるので、想像を膨らませながら読んでいってください!
それではどうぞ!
トラックドライバーに向いてる人!
まずは、トラックドライバーに向いている人の特徴を書いていきたいと思います。
当てはまるものが多ければ多いほど、あなたの天職はトラックドライバーなのかもしれません。
性格がおおらかな人
トラックドライバーは性格がおおらかな人に抜群に向いてるといえるでしょう。
何かとストレスの多いトラックドライバー、運転中に急な割り込みをされた、お客様に嫌な態度を取られた、上司にきついコースを押し付けられたなど、トラックドライバーのストレスは数え上げるときりがありません。
数あるストレスにいちいち感情的になってしまうと、それが原因で事故を起こしてしまうこともあります。お客様と言い争いになり、クレームの対象となってしまうときもあります。
お客様のひどい態度、運転中での別の車の腹の立つ行為を笑い飛ばせるぐらいストレス耐性が強く、性格がおおらかな方はトラックドライバーは向いているといえます。
集中力や注意力が高い人
集中力や注意力が高い人は、事故や誤配を防ぐことが多くトラックドライバーに向いています。
集中力が高ければ、事故を防ぐ要因にもなりますし、注意力が高ければ誤配のミスも難なく気づくことができます。
トラックドライバーにとって事故を起こさないように運転するのは大前提で、もうひとつ会社にとっての大きな損害が誤配です。誤配というのは、商品を持っていくべきところとは違うところに配送してしまうことです。
運送会社にとっての誤配は最も大きく取り上げられる事案で、誤配が多いと会社の信用も失ってしまいますし、商品によっては自身での買取や、遠方に誤配してしまえばそれを引き取る際にも多大な損害が出てしまいます。
よって事故を起こさないための集中力、誤配を防ぐための注意力、この両方が備わっている方はトラックドライバーに向いています。
「かもしれない運転」が当たり前だと思っている人
常日頃の運転から「かもしれない運転」が当たり前と思っていて、身に沁みついてる方はトラックドライバーにかなり向いています。
運送会社にとっても本人にとってもやはり一番避けたいのが交通事故。完全なるもらい事故であれば避けようもないですが、日ごろから「かもしれない運転」を心掛けている人はトラックドライバーに転職したとしてもそれは変わりません。
睡眠時間を大切にしている人
大きな事故に直結してしまう居眠り運転はトラックドライバーにとっての最大の敵、自身の睡眠時間を大切に思っている方にはトラックドライバーに向いてます。
当たり前のことですが運転中に眠ってしまうのは絶対にいけません!でも中には明日仕事があるにもかかわらず、夜更かししてしまい居眠り運転で事故を起こしてしまう方はたくさんいらっしゃいます。
睡眠時間をばっちりとっていても運転中に眠くなってしまう事もありますが、少なくとも睡眠時間をきちんととっていない方よりは居眠り運転してしまう可能性はグンと下がります。
1人で仕事をするのが好きな人
1人で仕事をしたい!1人で仕事するのが大好き!な方にとっては正にトラックドライバーに向いているといえるでしょう。
他人との関りがストレスとなってしまう方、他人に気を使うのがストレスな方、腹の立つ同僚がいたとしても、トラックに乗ってしまえばあとは完全に1人。
お客様との多少のコミュニケーションは必要になってきますが、ミスなく仕事をすること、元気に挨拶すること、それさえ守っていればノンストレスで仕事ができます。
しかし中には1人ではなく横乗り必須の特殊な配送業だったり、引っ越し屋だったり、家具家電の配送だったりすると1人にはなれないので注意が必要です。
運転が好きな人
これはそのままですが、運転が好きな方にはもちろんトラックドライバーに向いています。
運転自体が好きな方には、運転が楽しく感じるわけですから眠気が襲ってくることもあまりありませんし、運転が主な仕事になってくるトラックドライバーは、運転が好きな人が就けばまったくストレスなく仕事が楽しめます。
プラス音楽が好きな方だったらもう鬼に金棒状態です。運転が楽しく、好きな音楽も聴き放題なトラックドライバーは、毎日が趣味に没頭しているようなものなのです。
仕事のペースが速い人
周りの動きに合わせることなく、自分のペースでできてなおかつ仕事のペースが人より早い方はトラックドライバーに向いています。
積み込みや納品の際のペースが早ければ早いほど運転への時間に余裕ができ、運転中に慌てることなく走ることができます。
納品場所に早く行き過ぎてしまうのもクレームになってしまいますが、その時は安全な場所にトラックを止め、待機してから納品場所に向かえばいいのです。
納品時間が遅れてしまうことの方が、お店にとっては迷惑になってしまうので、仕事のペースが速い方にはトラックドライバーは向いているといえます。
体力のある人
トラックドライバーは運転が仕事の主になってきますが、荷台に積む商品によっては体力が求められ、体力のある方に向いているといえます。
特に手積み手降ろしが当たり前の運送会社だと体力が物を言います。日によって積載量もずいぶん変わってきますのであまり体力に自信がない方にはトラックドライバーは向いていないかもしれません。
商品を大事に扱う人
どんな仕事でも「この商品はいずれお客様が使う物、食べるもの」だと認識していて、商品を大事に扱う心を持っている方はトラックドライバーに向いています。
交通事故や誤配の次にトラックドライバーの避けたい事故は、商品の破損です。破損は買取はもちろん、会社、メーカー、お客様、その商品にかかわったすべての人に迷惑が掛かってしまう行為です。
常日頃から商品を大事に扱う癖がついている方は、商品を責任もってお客様に届けるという責任感もありますので、ぜひそういう方に商品を運んでほしいという願望もあります。
マナーやモラルを持ち合わせている人
トラックドライバーは運転さえしていればいいと思われがちですが、最低限のマナーやモラルは持ち合わせなくてはいけないものです。
1人で仕事するのは間違いないですが、あくまでも会社の看板を背負ったトラックを運転しているわけですから、運転時の行動は周囲の目にさらされます。
タバコのポイ捨てだったり、煽り運転だったり、休憩中に邪魔なところに停めていたり、最低限のマナーやモラルを持っていないとたちまちクレームの対象になってしまいます。
お酒をあまり飲まない人
トラックドライバーで一番あってはいけない事例が飲酒運転。普段からお酒をあまり飲まない人はトラックドライバーに向いているといえます。
トラックドライバーは出勤時や出発の際に必ずアルコールチェックを受けます。一昔前まではあまり浸透していませんでしたが、今ではアルコールチェックをしない会社は存在しないんではないでしょうか?
アルコールチェックで数値が出てしまうと思いペナルティが会社から課せられ、一発クビのところも存在します。
しかも大きいところだと本人だけでなく会社自体もお客様やメーカーから叱責を受けてしまうため、毎晩ガバガバ飲むような人は会社としてもあまり雇いたくはないんです。
お酒をあまり飲まない人とは書きましたが、普段からお酒をたしなむ程度に留めておき、翌日の出勤時間から逆算して、出勤時には必ずアルコールがでないよう調節できる人が会社としても好まれやすいです。
トラックドライバーに向いていない人!
今度は逆にトラックドライバーにあまり向いていないんじゃないかな?と思う人の特徴を書いていきたいと思います。
1人が苦手な人
1人が大好きな方には大きなメリットのあるトラックドライバーですが、逆に1人はツライ!孤独!と感じてしまう方にはトラックドライバーはまったく向いていません。
引っ越し屋や家具家電の配送以外は、トラックドライバーは1人の時間が多いです。みんなとワイワイ仕事がしたい人や、みんなと試行錯誤しながら仕事を進めるのが好きな方にはトラックドライバーは辛いものになるでしょう。
運転が嫌いな人
運転が嫌いな人がトラックドライバーになろう!と思うわけがないと思いますが、一応書いておきます。
トラックドライバーは運転だけが仕事ではないですが、やはり運転が主になってきます。とある事情で横乗り専門で自分は運転せずに積み込みや降ろすときだけ手伝う人もトラックドライバーの中ではいらっしゃいますが、本当に至極稀なことです。
もし運転が大嫌いだけど、1人が大好きだからトラックドライバーになろうかな?と思っている人は、トラックドライバーになるのはあまりおすすめはできません。
感情的になりやすい人
トラックドライバーの仕事をしていると、腹立つことはたくさんあり、それにいちいち感情的になってしまう人はあまり向いていません。
長い間トラックドライバーをしていれば、「うわ!なんだこいつ!」みたいな運転をする人には必ず当たります。それにいちいち突っかかっていれば、いずれはそれが原因で事故を起こすことも十分に考えられます。
感情的になり無茶な運転をしてしまえば、社名の入ったトラックで運転しているわけですからすぐに会社へクレームの連絡が入ることもあります。
納品先のお客様にひどい態度を取られることもたくさんあります。しかし、またそれに突っかかってしまえば、今度は名指しで会社にクレームが入ってしまいます。
感情的になってしまい、事故を起こしたり、お客様と口論になったりで、会社を辞めてしまう方もいらっしゃるので、感情的になりやすい方にはトラックドライバーはあまり向いていません。
ルールを遵守できない人
トラックドライバーは運転さえしていればいいと思われがちですが、けっこう細かなルールが存在していて、そのルールを遵守できない人はトラックドライバーには向いていません。
トラックドライバーの中でも特にルールが多いのがコンビニルート配送。客の後ろは通ってはいけない、レジ待ちの客が完全にいなくなってから受領書をもらう、など細かなルールが存在します。
数ある細かなルールを遵守してこそベテラントラックドライバーになれるのです。
整理整頓が苦手な人
運送会社では自分が乗るトラックは大体決まっていますが、自分が休みの時などは他の人が乗ることがけっこうあります。トラックは私物ではないので、あまり整理整頓していないと、他のドライバーが乗ったときにけっこう嫌がられます。
急に上司が乗ることも度々ありますので、あんまり汚く使用していると叱責を受けることもあります。
整理整頓が苦手な方はあまりトラックドライバーに向いているとは言えません。
飽きっぽい人
トラックドライバーは外に出ての仕事であり解放感はなかなか得られますが、毎日同じ荷物を積み、同じ納品先へ出向き、同じ時間に帰ってくる。
フリードライバーですと、毎日違う場所に行くこともありますが、トラックドライバー初心者がいきなりフリードライバーになることはほとんどありません。
慣れるまでは毎日、同じ場所に行かされることがほとんどです。
毎日同じことの繰り返しが苦痛な方はあんまりトラックドライバーには向いていません。
つい深酒してしまう人
翌日仕事があるにもかかわらず、お酒で元気が出てしまい毎晩ついつい深酒してしまう人ははっきりいってトラックドライバーになるのはやめておいた方が賢明です。
上記でも少し説明しましたが、出社するとトラックドライバーは必ずアルコールチェックを受けます。そこで、数値が出てしまうと思いペナルティが課せられます。
出社する時にすでに飲酒運転になってしまっているので、家族を悲しませないためにも、自分自身のためにもトラックドライバーになるのはやめておいた方がいいでしょう。
挨拶ができない人
どんな職場でも必要になってきますが仕事の第一の基本の挨拶ができない人はトラックドライバーには向いていません。
当たり前ですがトラックドライバーは必ず納品先であるお店や個人宅、センターなどに行きお客様に挨拶をしなければいけません。
お客様相手に挨拶をしないのはトラックドライバーにとって言語道断です。しかも、挨拶をしないのが原因でお客様に叱責を受けたり、会社にクレームの電話が来ることもあります。
どんな納品先でも元気に挨拶!どんなに嫌なお客様相手でも挨拶することが基本となってきます。
腰を痛めやすい人
腰に爆弾を抱えている方、腰を痛めやすい方はトラックドライバーには向いていません。
トラックドライバーは時には腰に来るような重たい荷物を持つこともしばしばで、運転中も座っているので、腰にじわじわと痛みが走ります。
会社としてもドライバーに腰を痛められると、人員にも困りますし労災認定されてしまうため最初の面接のときに「腰は大丈夫?」と聞かれることもあります。
腰をやってしまうときは不意にやってくるためしょうがないですが、普段から腰が痛いと感じる方は辞めておいた方が無難です。
トラックドライバーに向いてる?向いてない?実際にいたあんな人こんな人
今度は私がトラックドライバー時代に、周りにいたあんな人、こんな人を紹介していきたいと思います。
参考になるかはわかりませんが、「トラックドライバーにはこんな人がいるんだ」と少しでも伝われば嬉しいです。
お客様と結婚しちゃったトラックドライバー
トラックドライバーは意外に異性との出会いが多い職種でもあります。
お店の店員だったり、センターの受付嬢だったり、それが出会いでそのまま付き合いに発展したり、中には結婚した方もいらっしゃいます。
出会いを求めるためにトラックドライバーになったほうがいいよ!までとは言いませんが、少なくとも出会いは多いと思う職種です。
小さな気遣い合戦
自分が休んでしまうと他の人が代走することが多いトラックドライバー。急な体調不良などはしょうがないですが、前もって休みだとわかっていた元同僚が、休みの前日に自身のトラックに缶コーヒーと「今日はよろしく」と書いた紙を置いてったそうです。
代走することになったもう一人の同僚がそれをえらく気に入ってしまい、一時期その会社では、小さな気遣い合戦がブームとなりました。
逆に流行りすぎて、気遣いをしない人には厳しく当たるといったダメな風潮が広まってきてしまったため、上司が従業員全員に辞めるように通達しました。
今でも仲がいい同士はまだ気遣い合戦をしているそうです。
会社の悪口言い過ぎ
運転中、同僚と毎日電話をし会社の悪口を言いまくっていた元同僚。
悪口大会真っ最中に事故を起こしてしまい、悪口がドラレコにすべて記録されていたため、上司にこっぴどく叱られていました。
基本トラックのドラレコのチェックは毎日すべて行うわけではありません。こうした事故やクレームとなった原因などを調べるためにチェックします。
タイミングが悪いと事故の叱責だけでなく、こういった弊害もありますので電話はいいですが(もちろんハンドフリーで)会社の悪口は控えておきましょう。
電話番号渡してクレーム
気になる女性店員に電話番号を渡し、思いっきり会社にクレームが入ってしまった可哀そうな元先輩がいます。
この事件は会社の上の方まで行ってしまい、その元先輩は結局他の部署へ飛ばされてしまいました。
従業員全員に会社から「今後このようなことがないように!」という書面が行き渡ってしまい、従業員全員にそのことを知られてしまった元先輩。
出会いは多いと先ほどは書きましたが、こういったことになるときもありますので異性に電話番号を渡す際は、十分に相手を見極めて渡すようにしましょう。
助手席はゴミ置き場?
助手席が完全にごみ置き場と化しているおじいちゃんドライバーもいました。
弁当の空き箱や、ジュースの缶、なんでもおいてましたから匂いが凄まじかったです。自分が毎日乗るトラックなのに、少しは掃除しようとか思わなかったんでしょうかね?
ダイコク初めての点呼
今ではトラックドライバーの点呼はどこの運送会社でも当たり前に行われています。
当時そこの会社ではドライバー点呼はなく、その運送会社で事務員をやっていた私は初めてのドライバー点呼の係に抜擢されました。まあ出るわ出るわ、トラックドライバーさんたちの罵倒の嵐!
「こんなことやって意味あんの!?」
「誰がやるか!ボケ!」
「もし飲酒の数値が出たとして、代わりに走れるヤツおんのけ!?」
「・・・・・」無言で出ていく人
そりゃそうです。当時20歳だった私相手にベテランのトラックドライバーさんたちが素直に点呼を受けてくれるわけがありません。
点呼時間も朝早いため、頼りの上司もまったくいないため自分一人で処理するしかありませんでした。
上司からの命令でしたのでサボるわけにもいかず、積極的にドライバーさんたちに話しかけることによって、点呼が当たり前のようになってきましたが、、、。
慣れてくると気さくな方が多く、今思うといい人ばかりでしたが当時ははげるんじゃないか?というほどストレスがあり、毎日がトラックドライバーさんとの戦いでした。
ダイコク求人に載る
当時の運送会社で求人誌のモデルになってくれと上司に頼まれた私。写真を撮った数か月後、新人をしばらく横乗りさせることになりました。
求人誌の私が写っている写真を見せながら
まさか、自分の写真が理由で入ってきてるとは思わずかなり衝撃的でしたが、まあこういう理由で入ってくる人がいるんだなー、求人ってすげえ!と思いました(笑)
サイドミラー事件
当時運送会社の事務員をやっていた私、道に迷ったというドライバーさんの電話も多く、道を説明することも度々ありました。(ナビがそんなに普及していない頃です)
むっちゃ怖かったです(泣)
トラックドライバーに向いてる人!まとめ
いかがでしたでしょうか?
様々なトラックドライバーを見てきて、なおかつトラックドライバー経験者でもある私が、トラックドライバーに向いている人の特徴をまとめてみました。
性格について結構書きましたが、トラックドライバーは適性診断を受けることを義務付けている会社もあり、トラックドライバーの性格は結構重要視されるんです。
この適性診断はNASVA(自動車事故対策機構)が行っているもので、トラックドライバーだけでなく、タクシー運転手、バスの運転手、ドライバーとして仕事をしている人は結構受けている方が多いです。
トラックドライバーに興味を持ってくれたあなたが、少しでも「向いてる」「向いてない」の参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました
ダイコク