夜勤に興味があるけどどんな感じなんだろう?夜勤で働いてみたいけど自分に務まるかな?と様々な不安を持っているかと思います。
そこで今回は長年夜勤を経験してきた私が
・夜勤のここがいいんだよ!というメリット
・夜勤のここがあんまりね、、。というデメリット
・夜勤であったこんな事あんな事
について書いていきたいと思います。
ちなみに私は18歳で就職し、夜勤に配属されその時から夜勤の魅力に取りつかれてしまった一人です。
様々な職種の夜勤を経験してきたので、夜勤について興味がある方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
それではどうぞ。
夜勤のメリット
給料が抜群にいい!
夜勤での最大のメリットといえます。
夜勤は昼勤に比べるとはるかに給料がいいです。夜勤で働く場合、深夜労働手当によって22時から5時に働いた分は通常賃金の25%を上乗せすることが労働基準法で定められています。
時給が1000円であれば、250円もプラスで加算されるのです。時給で換算すると大したことない思われがちですが、これを22日出勤の月に換算すると38500円にもなります。(22時から5時の7時間計算です)
この給料の良さが目当てで夜勤を望む方はまだまだ多く、夜勤ならではの最大のメリットといえるでしょう。
通勤ラッシュに重ならない
昼勤の方とは全く逆な生活をしているわけですから、通勤ラッシュにはほぼ重なりません。
夜に出勤するため交通量も少ないですし、朝方に帰宅する時も通勤ラッシュとは逆方向になるため渋滞もだいぶ軽減されます。
帰宅の時はまだしも、出勤の時の渋滞はストレスも半端ではなく、会社に行く前から疲れてしまうものです。
この出退勤時のストレスが大幅に軽減されるため夜勤は人によっては人気が高いものだといえます。
上司が少なくなんとも気楽
夜勤は上司の数が圧倒的に少なくのびのびと仕事ができます。
もちろん職場によっては上司がいる職場も存在しますが、昼勤に比べればほとんどいないのと同じです。
同僚や先輩だけという職場も多く、そののびのびと仕事ができるといったメリットもあり夜勤を望む方は多いです。
昼間に行動しやすい
夜勤は仕事が朝方に終われば昼間に自由に行動できるのも大きなメリットです。
朝の9時から10時ごろに仕事が終われば、市役所や銀行、歯医者や病院といった昼間にしかやっていないところの用事が簡単に終わらせれます。
特に昼勤だと歯医者の予約もなかなかに苦労しますが、夜勤だと昼間は必ず空いているため予約も入れやすいです。
昼間にしかできない用事が夜勤だと自由に終わらせられるというのは夜勤の大きなメリットです。
夏場は涼しい
日本の暑い日でも夜勤だと快適に仕事が行えます。
夜でも十分暑いことには変わりないですが、昼間の猛暑に比べればまったく比べ物になりません。
エアコンをつけるにしても早くに冷えますし、車で出勤する場合も車の中で直射日光を浴びないので、仕事前に汗をかくといったこともほとんどありません。
しかし気を付けていただきたいのが、夜でも熱中症のリスクは十分にありますのでこまめな水分補給、塩分補給は忘れないでください。
優越感を味わえる
夜勤で仕事を終えた後に昼に出勤する方々を見ると、ついなんともいえない優越感を味わえます。
夜勤未経験者からしてみると「ん?」となりがちですが、このメリットは夜勤経験者にしかわからないと思います。
昼勤では味わうことのできない、仕事終わりのあの優越感!特に朝からお酒を飲んだ時なんかはたまりません。
「もう私、仕事終わったもんねー!」みたいな感じでしょうか。なかなか伝わりにくいメリットではありますが、夜勤経験者だと必ず経験したことのあるメリットです。
平日休みが多い
夜勤がある会社はシフト制が多く平日に休めることが多いです。
子供がいる家庭ではあまり喜べることではありませんが、一度平日休みの快感を覚えてしまうと、なかなか土日休みに戻れません。
平日休みは基本どこでも空いていますし、土日休みの銀行や市役所などといったところでも簡単に用事が済ませられます。
特に一人で過ごすのが好きな方には大きなメリットで、平日に一人でのんびり過ごす夜勤の方は多いです。
綺麗な朝日が拝める
あんまり感じる人は少ないかもしれませんが、私は少なくとも綺麗な朝日を拝むと「あー、今日も働いたー」というなんとも言い難い充実感に浸っていました。
昼勤ではなかなか朝日をゆっくり見ることはできませんが、夜勤だと十二分に綺麗な朝日が拝めます。
夜勤のデメリット
次に夜勤のデメリットを書いていきたいと思います。
毎日が寝不足がち
夜勤は昼夜逆転の生活をしているため、体内リズムのズレが原因で毎日が寝不足がちになってしまいます。
夜勤の方で不眠症を患ってしまう方は多く、夜勤を辞めた後でも症状が治まらない方もたくさんいらっしゃいます。
もともと人間の生体リズムは「昼に行動して夜に休む」ようにできていて、体温が高くなる昼間は活動に適していて、睡眠の質も夜間の方が高いとされています。
この生体リズムは体の中にあるホルモンの働きで、睡眠を促進してくれるメラトニンは夜になると分泌されるためです。
メラトニンが十分に分泌されていない状態の昼間に無理やり寝なければいけないため、睡眠も浅く、すぐに起きてしまうということもあるため夜勤の方は常に寝不足がちとなってしまいます。
体への悪影響
夜勤は体に与えてしまう悪影響も大きなデメリットです。
夜勤に従事しているだけで生活習慣病、もっと長年従事していると直腸がんや、子宮がんといった病気にもなってしまうリスクが上がります。
夜勤の体への悪影響は主に食生活で、夜に食事をとってしまうだけで人間の体は昼に食べるよりも夜に食べたほうが体内に取り込む脂肪が大幅に上がってしまうため、それが原因で肥満、および生活習慣病へとつながってしまうのです。
家族との時間が取れない
家族との時間が取れないのも夜勤の大きいデメリットです。
特にお子さんがいるところでは最大のデメリットかもしれません。子供と顔を合わせなくなるのはなかなかに辛いものがあります。
夜勤になってしまうと家族と顔を合わせるのが少なくなるのはもちろんですが、「寝ている相手を起こしてしまう」とお互いが気を使っているため、家でも気を休めるところがありません。
時間帯によっては様々ですが、家に帰っても起こさないように「ただいま」も言わずにコソーっと帰ることを余儀なくされる夜勤の方も多いです。
仕事中のトラブル
夜勤で仕事中にトラブルが起きてしまうと対処する上司がいないため、小さなトラブルが大きなトラブルにつながってしまうこともあります。
夜勤の間、トラブルが起きて上司に連絡するも連絡が取れなかったり、お客様相手でも夜中なので連絡が取れないこともしばしばです。
夜勤では予想だにしないイレギュラーに本当に弱くできており、なにもできないまま朝を迎えてしまうこともよくあります。
もし夜勤に興味があり、面接などを受ける場合はこうしたトラブル時はどうするのか?というのも聞いてみるのもいいかもしれません。
冬が寒すぎる
メリットでは夏場は涼しいと書きましたが、逆に冬場の夜勤の寒さは相当に厳しいです。
特に野外で仕事する方には冬場の仕事はつらすぎます。厚めの防寒着や貼るタイプのカイロが必需品になってきます。
また、夜勤で早朝に仕事が終わり帰宅する場合、まだ全然車が全然通っていない路面を走ることも多く、路面が凍結しているため事故の原因にもなってしまいます。
寒いのが特に苦手な方は夜勤には向いていないかもしれません。
夜勤のメリット・デメリット 体験編
次は、私が夜勤をやってきて実際に起こったあんなことやこんなことを紹介していきたいと思います。
上記では書いていない実際に起こったメリット・デメリットですから夜勤に対して新しい発見があなたにとってあるかもしれません。
夜勤の人はみんな仲間
当時は配送会社の倉庫業務の夜勤をしていたんですけど、夜中でもバンバン納品業者が荷物を降ろしに来るわけです。
同じ職場で働く同僚たち、納品しに来る納品業者たち、みんな夜勤になるわけですが、もうなんていうか「夜勤の結託」みたいなものが本当に強いです。
「俺たち、夜勤で頑張ってるよな!」みたいな。夜勤の人たちには、夜勤の人にしかわからない苦労や楽しさを知っているので仲間意識が強い傾向にあると思います。
私個人としては、この仲間意識のようなものが本当に心地よく当時、夜勤が苦に思ったことはほとんどありませんでした。
しかし、こういう仲間意識や結託みたいなものが煩わしく感じる方には、デメリットに感じてしまうことでもあります。
朝6時から飲みまくり
当時は夜勤で朝の5時半頃に仕事が終わっていたので、6時には同僚たちと朝っぱらから飲んでました。
夜勤の人たちにとってのアフターファイブは朝になってしまいますから、当然居酒屋などではなく当時24時間営業がほとんどだった「ファミレス」でガンガン飲んでました。
昼勤の方でも仕事終わりはテンションが高いものですが、夜勤の方の仕事終わりのテンションの高さは昼勤の比ではありません。
仕事明けのあの解放感、朝から飲めるというなんともいえない優越感、その二つが重なってあのテンションの高さだったと思います。
しかし、普通に朝ご飯を食べに来ているお客さんには非常に迷惑だったと思います。
朝イチで遊戯場へレッツゴー!
当時は会社の隣が遊技場だったので、仕事が終わった後はそのまま遊技場に遊びに行ってました。
昼勤だと夕方に仕事が終わり遊びに行っても時間が限られていますが、夜勤だとそれが朝イチで行けてしまいます。
しかし勝っても負けても次の日の仕事には睡眠不足で影響が出てしまいますので注意が必要です。
ギャンブルですので、あまり大きい声で言えないメリットですが、遊技場大好きな方には嬉しいメリットです。
夜中のお客さんは親切な方が多い説
某番組から思いっきりパクってしまっていますが、当時夜勤のコンビニ配送をしていましたが夜中のお客さんは昼間のお客さんより親切な方が多いと思います。
昼間の配送ですと「邪魔くせーな」という顔をされることがほとんどなのに対し、それが夜中だと「こんな夜中に大変ね」みたいな顔が多いです。
実際にお客さんに「お疲れ様」とコーヒーを差し入れされることも多く、夜中の買い物に来ているお客さんは親切な方が多いと思います。
酔っぱらっているお客さんも元気に「おつかれー!」と言われることもあり、夜中のお客さんに対してはいいイメージしかないです。
夜中に起こされて機嫌がいい人は存在しない説
当時は夜間の事務に配属されていてトラブルがあった際、お客さんの緊急連絡先へ電話をかけることも多かったんですが、まあ出る人出る人みんな怒ってる!
緊急連絡先は個人の携帯にかけることがほとんどなんですが、そりゃもちろん夜中ですから当然寝ていらっしゃいます。
しかし、こちらとしてはどうしても判断できない場合、緊急連絡先に書いてある番号にかけるしかないんです。
「私だって人間ですからね!!そりゃ寝ますよ!!」
「あのさー、非常識じゃない?」
「そんなもん適当にやっとけよ」
でるわでるわ罵倒のオンパレード。そりゃ、こっちだってかけたくないです。だって寝ているのわかってるんですから、怒られるのわかってるんですから。
上記のデメリットでも少し説明しましたが、夜勤の場合のトラブル時は上司がいない場合が多く、自分たちでなんとかしなくてはいけない時が多いんです。
当時は仕事に入る前に「今日は何もありませんように」と願いながら仕事に入っていました(笑)
うるさい!!!
当時は24時間回りっぱなしの配送センターで夜勤をしていました。
その会社の前に大きな一軒家があったんですが、当時電話対応もしていた私は、毎日その一軒家の家主からお叱りの電話をいただいていました。
電話に出るなり、
「うるさい!!!」
もう本当に毎日ですよ。
結局最後まで顔を合わせたことはありませんが、毎日数10分説教を食らっていました。仕事も滞るし、会社に相談しても何もしてくれないし。
当時は少しノイローゼ気味になっていました。結局は、毎日私が上司に訴え続けたため、社長と菓子折りを持って行ったらしく少しは収まりました。
夜勤では近くに民家などがあると必ず騒音トラブルを起こしてしまいます。夜勤の面接を受けるのであれば、それとなく聞いてみるのもいいかもしれません。
夜勤のお勧め時間帯
ひとえに夜勤と言っても様々な時間帯があります。
そこで様々な夜勤の時間帯を経験してきた私の体験をもとに夜勤のおすすめな時間帯を書いていきたいと思います。
「こういった時間帯もあるんだ」と少しでも参考になれば嬉しいです。
運送会社編
その運送会社では夜の11時から朝の9時まででした。
昼勤の人とはまったく逆の生活なため、友達と遊びに行ったりはほとんどできませんでしたが、仕事が朝の9時に終わるため昼の用事は済ませやすかったです。
深夜手当に関しましても、しっかりともらっていたので給料面でもこの夜勤の時間帯はメリットの方が大きいと思います。
しかし、一番明るいときに寝なければいけないため、少々眠るのに苦労しましたが、夜勤という形では一番オーソドックスな時間帯だと思います。
部品工場編
ここの職場では2交代制になっていて、朝の8時から夜の8時までが昼勤、夜の8時から朝の8時までが夜勤の1週間交代でした。
1週間交代だと少しスパンは短い気がしますが、こういった2交代の体制をとっている会社は多く、社員を全員平等にするといった形です。
夜勤の面だけで見てみると時間帯は上記の運送会社とそう変わりませんが仕事終わりが朝の8時なため、市役所や銀行などの開店時間には少し早く、中途半端な空き時間ができてしまいます。
私は一回家に帰ってしまうと、もう出たくなくなってしまうので、会社で同僚と話したり、上司と話したりで時間をつぶしていました。
夜勤に興味のある方は交代制があるのかどうかをしっかりと確認しておきましょう。
八百屋・配達編
私が今まで一番地獄を見てきた職場で、朝の2時から夕方の5時まででした。
夜勤と言っても朝の2時から5時までの3時間分しかつかないので、給料面はまったくよくなかったです。
しかし極稀に、定時上がりも出来ていたので定時上がりだと朝の11時になるので昼間に行動したい人には抜群の環境だとは思いました。
でも定時上がりできたのは半年に一回ぐらいでしたので参考にはなりませんが、定時上がりができるのであれば全然アリだと思います。
トラック運転手編
この職場はコースにより様々ですが、大体昼の2時から3時に出勤して、夜中の2時ごろ、長ければ朝方の5時ぐらいまでが就業時間でした。
今まで経験してきた中では一番中途半端な時間帯です。私は出勤ギリギリまで寝ていたいタイプでしたので、昼間に用事を済ませることはほとんどなかったです。
仕事終わりも真夜中のため家族に気を使いながら帰宅していましたし、飲みに行こうとしてもそもそも店が開いていないのがほとんどでしたから。
コースによって帰社する時間もバラバラですから、同僚と仕事終わりにご飯に行くのもほとんど皆無です。
家族との時間を大切にしたい、友達といっぱい遊びたいという方にはあまりお勧めはできない時間帯です。
夜勤のメリット・デメリット まとめ
いかがでしたでしょうか?
長年夜勤を続けていた私が夜勤のメリット・デメリットについて書いてみました。
給料面を取るか、健康第一を取るか、どちらをとるかなかなか判断が難しいと思います。
私は、若い時から夜勤の給料の良さやメリットにしか目を向けておらず、夜勤ばかりをしてきました。しかし、子供との時間を取るために昼勤に転職しました。(今は主夫です)
私自身は夜勤を辞めた者ですが、いま夜勤をやろうか悩んでいる方は少しでもこの記事が参考になり、後押しになってくれたらうれしいです。
もし「夜勤になろう!」と決めた方なら、体には十分気を付けてください。
ありがとうございました。
ダイコク