今の会社がつらい…。転職したけど、もし次に転職する会社がブラック企業だったら…。そんな悩みを抱えて転職に二の足を踏んでしまってはいませんか?
今回は様々なブラック企業を渡り歩いた私が、リアルな実体験をもとに、ブラック企業の特徴や見分け方をお届けしていきます。
ブラック企業なんて、実際に入社してみないと分かんないでしょ?そもそもブラック企業て見分けることができるの?そんなことはありません。ブラックな体質だからこそ、染み出て知しまう特徴はあるんです。ぜひこの記事で、ブラック企業への転職や就職を避け、ホワイトで社員を大切にしてくれる会社へ就職してください!
私自身の経験を多数盛り込んでいくので、大企業の転職というより、中小企業や地域に根付いた仕事先の転職として活用してください!
ブラック企業の見分け方~広告編~
未経験者大募集
未経験者募集という文言には要注意です。本来ならば、会社としては即戦力の経験者が絶対に欲しいものです。
そこを未経験者大募集と書くのは、人がなかなか入ってこないため、やむを得ず『未経験者歓迎』として間口を無理やり広げているのです。経験者とか言ってられないぐらい、人数が乏しく未経験でもいいからとりあえず人が欲しいということになります。
「未経験から教えてくれるなんていい会社だなあ」ではないのです。未経験大募集=人がいないからとりあえず入って、という隠されたメッセージを知っておきましょう。
アットホームな会社です
「アットホームな会社です」=「特にいい所などの特徴はありません」と同義という現実を知っておきましょう。
『アットホーム』という、なんとなくふわっとした謳い文句は「何も書くことがないからとりあえず書いとけ」という場合に用いられる危ない文言なのです。
そもそも「アットホーム」の意味とは自分の家にいるようなくつろげるさま。とありますが、そんな会社まずありえません。正直あってたまるか!と私なら思ってしまいます。
アットホームな会社=何も主張することがない会社ぐらいの認識でいましょう。
働きやすい会社です
たとえば「福利厚生が充実している」や「休みがとりやすい」など明確なことが何もかいておらず、ただ「働きやすい会社です」と書いてある広告も要注意です。この特徴も上の記事と同様に「何も書くことがないからとりあえず書いとけ」ということです。
そしてそもそも本当に働きやすい会社なら、求人費をかけてわざわざ転職者を探さなくても、離職率が低くそもそもそこまで人材不足に陥ってはいないはずです。既成事実が乏しい「働きやすい」という特徴も「怪しいな」と思うくらいでちょうどいいと言えるでしょう。
残業時間が40時間程度
最初から長めの残業時間が書かれているところは、基本その時間で収まることはほとんどありません。残業で稼ぎたいという方にはうれしいかもしれませんが、プライベートを大事にしたいという方にはおすすめできる会社ではありません。
残業時間は長ければ長いほど、寝食の時間を蝕みそしてあなた自身の体の健康や、心の健康を阻害しかねません。いくら残業代を稼ぎたいからといっても、体を壊しては何の意味もないため、できるだけこういう会社は選択肢に入れないことをおすすめします。
常に募集の記事が出ている
常に求人募集が出ている案件にこそ注意をしましょう。常に募集が出ている→常に人がいない→離職率が半端ない、ということになります。飲食店などでも「この店、いつも人募集してるなあ」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか?
常に募集の記事が出ているところは、会社もしくは人間関係になにか問題があったり、そもそも普通の人が働きにくい環境であったり、やめたくなるような辛い仕事内容だったりと、それなりの理由が存在します。人がやめてしまう環境だからこそ、いつも補充の要因が必要なのです。
自分が使い捨ての部品になるのが嫌なら、必ずここはチェックしておきたいところといえるでしょう。
やりがいのある仕事です
やりがいがあるかどうかは本人が決めることであって、会社が決めることではありません。
この特徴も「働きやすい」と同様で書くことがないから書いとけ!といった無責任な広告文句で、何がどうやりがいがあるのか明確に書いてある広告ほとんどありません。
そしてこういう会社こそ「お金以外に働く意味を感じない」といった職場が多く、入ってやりがいを感じられることはほとんどありません。
給料が高い
転職の条件として誰しもが気にする給料面ですが、異常に高い場合は最初から警戒が必要です。
給料を高くしておけば、仕事はきつくてもある程度人は集まるため、残業代をみなしで入れていたり、営業成績での歩合をごまかして提示していたりブラックな体質の会社はなんでもやります。
「給料が高いなら我慢できる」と思って入社したとしても、記載してある内容が違い、給料も安く仕事もきついなんてなってしまったら目も当てられません。給料面が一般的な金額よりいい。またはその給料の良さを前面に押し出しているならまずは「なぜこんなにいいのか?」を考えてください。
ブラック企業の見分け方~面接・電話編~
電話対応が悪い
電話対応が悪い会社にいい会社はありません。なぜなら悪い対応をする社員をほったらかしにしている、その現状がすでにいい会社とは呼べないからです。
今では求人もネットでのやり取りが当たり前になのでこの判断はなかなか難しいですが、求人によっては電話でもネットでもどちらでも受け付けてくれる会社があります。その時は断然、電話の方がいいでしょう。
電話対応だけでもブラック会社を見分けるいい判断材料になります。
車を止める場所の説明がない
面接行く際に、交通手段を聞かれない、または車を止める場所などの細かい必要な指示を出さない会社も黄色信号といえます。
本来は会社側から「当日はどうやってきますか?」→「車です」→「でしたら○○に止めてください」となるのが自然な流れです。この際、聞いたときに手間取ったり、誰かに聞きに行ってたり、「適当にとめてください」といってきたりした場合は、面接の際に絶対に必要な事項を、会社が把握できていなかったという事になります。
ただ、会社によっては、こちらから聞いてくるのを待っており、「わからないことはちゃんと聞いてくるか?」ということを判断材料の一つにしているところもあるという事も知っておきましょう。
事務所、応接室が汚い
会社の顔となるべきの事務所の『応接室』。ここが汚い会社はほぼブラックといっても過言ではありません。
汚いということは掃除が行き届いてないということ。掃除をする暇がないくらい人手がいないのか、単にめんどくさいだけなのか、どちらにせよ好印象を持てるものではありません。
応接室はいわば人で言えば、一番目につきやすい顔のようなものです。そこが汚いという事は、他の部分も当然手が行き届いているとは考えにくいため、面接でもしっかり目配りしておきましょう。
職場の人のあいさつがない
面接に行った際は構内の見学に行くこともありますし、会社の敷地内を移動する時に職場の人とすれ違うことはよくあります。その際、職場の人のあいさつがない場合は注意が必要です。
基本ブラック会社は人が入ってもすぐに辞めますし、ひっきりなしに面接に来るんです。職場の人は「また来たか・・どうせすぐやめるっしょ」そのぐらいの気持ちですし、挨拶なんてめんどくさくて次第にやらなくなってしまうんです。
一人しかすれ違わなかったら単にあいさつをしない変わり者の場合もありますが、仮に2~3人の人とすれ違って全員挨拶がなかった場合、その会社に入るかは今一度再検討する必要があるかもしれません。
履歴書をまともに見ない
中小企業のブラック会社は常に人を欲しているわけであって、どんな職歴、学歴か気にするわけがなく履歴書はさほど重要ではありません。なんなら手足さえあればいいとさえ思っています。
本来は履歴書を見て2,3質問があるものですが、渡した瞬間机に置かれた場合などは、もう赤信号です。人材なんてどうでもいい考え、その典型的な例といえるでしょう。
会社の説明がやたら長い
面接開始時、いきなり会社の説明をだらだら話し出すところは注意が必要です。そういうところはもう入社する前提で話すところが多く、こういうので一番多いセリフが「もしあなたが入社したら○○してほしい」もう入社することが決まっちゃてるんですよね。先ほども書いた通り、ブラック会社は常に人を欲しています。
ですから面接に来た人を落とすことを鼻から考えていないのです。
いつから来れるかの打診が多い
面接もそこそこに「じゃあ、いつから来れそう?」と聞かれた場合は、一歩引いて冷静になってから決断を下してください。
本来面接担当者が人材を見極め、その場で合否を伝えることはまずありえませんし、必ず日を置きます。しかしブラック会社は人材が乏しく余裕がないため、人材を選んでいる猶予はなくこういう言動に結びついてしまいます。
「できるだけ早く来て欲しい」「何なら明日からでも構わない」そんな言動を相手がしてくるようなら、美味しい話には飛びつかず「なぜ急がせてくるのか?」をよく考えてから返事をしてください。
面接官の清潔感がない
面接官の身なりが汚い、これも注意すべき特徴です。中小企業だと現場のトップの人が面接担当者になることも多く、作業着が汚れていることは多くあります。しかし仕事中なのでそれは致し方ありません。
ですが清潔感となってくると話は変わってきます。たとえば、ひげがすごく伸びていたり、シミだらけのシャツを着ていたり。清潔感のない人を面接担当者にしている会社に問題があると考えたほうがいいです。
採用の連絡が早すぎる
ブラック会社にとっては、早く人に来てほしいわけですから、返事もはやいんです。返事を早くする理由にはもうひとつあります。
それが考える時間を与えないということです。
時間を与えてしまうと「あそこで大丈夫かな?」「ほかのところも面接受けてみようかな?」など人は色々な選択肢を検討し始めます。
そこでブラックな会社は選択できる時間を最小限にし、考える時間を与えないことで、入社するための決断を迫るのです。
ブラック企業を見抜くには客観的情報も取り入れよう
就職四季報を読む
就職四季報とは東洋経済新報社発行の転職に重要なデータが載っている書籍です。2000円で購入できるため、転職活動を始める前に最新版を購入し、自分の受ける会社の以下の3点を必ず確認しておきましょう
- 3年後の離職率(高ければ高いほど、ブラック企業の可能性大)
- 平均勤続年数(長ければ長いほど働きやすいという事)
- 初任給・25・30・35歳の平均賃金(差がなければそれだけ昇給しないということ)
ただ就職四季報に乗っている会社は、多くの場合大・中企業なので、私が実際に入った会社はそもそも掲載されてすらいませんでした。
その場合は、この就職四季報を買い、実際に一般的な会社はどの程度なのか知っておくのだけでもブラック企業か見分けるのに役立てることができます。
どうせ俺が入る会社なんて載ってないから買うだけ無駄!というなら、図書館でも中古でも構いませんので、一度目を通しておくことをおすすめします。
転職歴5回越え!ブラック企業の見分け方実体験編
この体験編では私自身が体験したちょっと面白い電話対応、面接での出来事を書いていきます。ちなみに全部実体験ですので、笑いつつもちょっとした寒気を覚えてもらい、ブラック企業に引っ掛からない教訓にしてください。
「自動販売機が置いてあります」
広告編でも書きました、「働きやすい会社です」。とある広告で働きやすいとは書いてありましたがもちろん明確には書いてありませんでした。就業時間などにひかれた私は一度電話しようと思い電話しました。そこで聞いてみたわけです、「広告に働きやすいと書いてありますが具体的にどう働きやすいのですか?」電話の相手はそんなこと聞かれると思ってなかったんでしょうね。
「・・・休憩室に自動販売機が置いてあります」・・・「いや、だからなんだよ!」ってかんじですよね。
「未経験には無理です」
この体験はそのまんまですね。未経験大募集の広告があって電話してみたんですが、「この職種は経験おありですか?」と聞かれまして「いや、未経験です」と言ったら「あー、未経験には無理です」もうね、本当にきっぱり言われました。だったら広告に未経験大募集なんて書くなよ!と思いますよね。
何も言わない電話対応
この体験もなかなかびっくりしましたが、気になった広告を見つけ電話したんですがこちらから言わなければ何も言わないんです。電話とるときも無言でした。その時のやり取りを書いてみます。
この時点で私だいぶテンパってました。はい、しかいえねーのかよ!とりあえずこの後何とかは担当者に代わっていただいたんですが、この電話の相手はお客様からの電話もこんな感じなのか?かなり疑問に思いましたね。
物置?
この会社は電話対応も親切で、だいぶいいと思って面接しに行ったんですが、いざ部屋に通されると部屋がめちゃくちゃたばこくさい!あとめちゃくちゃ汚い!
もうここ物置兼喫煙所なんじゃないかと思えるくらいでしたね。あと電灯がないんです。だからドアはあけっぱで外の光を利用しながら面接しましたね。面接担当者の方も非常に親切な方だったんですが、この会社はこちらから丁重にお断りさせていただきました。
誰もあいさつしてくれない
この会社は面接後に構内見学ができるということで、それは是非!ということで面接官の方と見学に行きました。もちろん構内で働いている方と何人かすれ違いますので、アピールの意味もこめて元気よくあいさつしてたわけです。
しかし誰も返してくれないんです。反応すらしてくれない。さすがにまずいと思ったのか面接官が「ごめんね、みんな緊張しちゃってるみたいで・・・」・・・なんだそのフォロー!こっちが緊張で挨拶できないならまだしも、なんでそっちが緊張で挨拶できないんだよ!挨拶ぐらい返してくれよ!泣くぞゴラア!そんなこと思ってました(笑)
早すぎる採用連絡
面接も無事に済み、車で10分の家につき一息ついたところで電話が鳴り「一応採用だけど、いつから来れる?」、はやっ!って思いましたね。
逆に面接が終わってからの間は何だったんだ?と疑問に思いました。こちらの会社はいちおう入社しましたが、超長労働時間だったため、あまりの睡眠時間の短さで事故りそうになり辞めてしまいました。
「サザエは内臓まで食べる?」
私、海の近くの出身なんですがそこで話の流れからサザエの話になったんです。そこで面接官が「サザエは内臓まで食べる?」そう聞かれました。
そこで私はサザエ大好物だったんで「はい、食べます」そう答えたんです。そうしたらその面接官ずっと、「サザエを内臓まで食べるなんてありえない!」もうずっと言ってるんです。「食う意味がわからない」や「食う人の神経を疑う」まで言われました。もう面接関係ないやん!みたいな。結局、面接終了間際まで言われ続け、「もういいや」ってなっちゃいましたね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の見分け方については入社するまでの判断材料として書いてみました。でも実際こういう広告があったとしてもすべてがブラック会社になるわけではありません。
何といっても大事なのは面接。そして会社に行って、会社の雰囲気などを自分で感じ取ることが非常に大事になってきます。
私は今まで何回も失敗してきました。
この記事を読んで少しでも転職に失敗する方が減ることを願っています。
ダイコク